夕ご飯は下田駅前の「なかがわ」。
実は15年ぶりくらいの再訪。
昔、父親の会社の寮が下田にあって来るたびに家族で食べにきて、その頃はたしか店の前にさざえの殻がズラッと並んでた。今は殻はなくなってたよ。
なかがわといえば子どもの頃の私はさざえがものすごく好きで(今も好きだけど)。来るたびに上手に殻から出して食べようとするけど、母親も私もいつも途中で切れちゃって、父親だけがキレイに出して、そんな思い出もある。私たちはさざえの苦いところは食べなかったのに父親だけは好きでこの味がわからなきゃツウじゃないって言ってたなあ。というわけで、今日は苦いところもおいしくいただきました。
父親が大好きなカツオの塩辛も注文。ここのカツオの塩辛がおいしいって言われて味見した記憶はあるんだけど、どんな味だったか。なんか大人の味だったような。
そろそろ大人の味もわかるだろうと思い、おつまみ感覚で熱燗と一緒に頼んで、お値段は昔ながらの100円。安いね。
おばちゃんにしょっぱいけど大丈夫?って聞かれて余裕しゃくしゃくで口に入れたら、
し、し、し、し、塩辛っっ!!く、くくく、クセが強っ!!!
しかも熱燗の酒が塩辛のクセをやわらげるどころかさらにピリピリ強調し、おいしいんだけど超ハードだった…。そういや塩辛って「塩」「辛」なんだよなとあらためて思い知るような迎合してない味でした。後できいたらこれだけはいまだにこだわりの自家製なんだって。
塩辛に脳天を直撃されたせいか、色んなことを思い出す。
みんなでここにきて、母親が「茶碗蒸しあるよ」って私に言ったら茶碗蒸しにはお時間がかかりますってお店の人に言われ、車だし無理じゃね?みたいな話になって、私がギャーって泣きわめいて、父親が「茶碗蒸しがあるなんてその気にさせるから泣くんじゃない」って言ったこととか。
そんなどうでもいい話、ずっと忘れてたのに。
プルーストの紅茶とマドレーヌじゃないけど食べ物の記憶って本当にすごいね。
子どもだから当たり前だけど、本当にあの頃は家族だけが世界で、一人旅なんてまるで異文化だった。なんで与えてもらった幸せな環境に逆らいたくなっちゃったんだかなあ。
あのままプルーストなんか一生読まなくてもよかったのに。
変な書き方になったけど両親はピンピン健在です。別に仲も悪くないんだけどさ。
酔っ払った気がする。
バスでふらふらホテルに戻る。夜の空に星がキレイだー。
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旅行&休日日帰りの話をメインに本と食べ物の話がちょこちょこ出ると思います。
旅の下調べに使えるブログを目指したいです。